流刑から解かれ日本(シャバ)に戻ることになりました。



流刑地での生活については文句ばかりが出てきましたが、住めば都までは言いませんがかえるとなるとちょっとだけ、もうちょっと居ても良かったなと思えてくるので不思議です。


流刑の身なくなる以上の流刑者のブログもお仕舞いになるのでしょうか? 日本では狭い家でパソコンも共有なので、たぶんおちおちブログもできない様な気がしてますが、 はたして。。。


昨日のアカデミーショー授賞式では【スラムドッグ$ミリオネラー】が総なめとは言わないまでも作品賞、監督賞始め脚色賞など8部門も獲得でしたね。 鬼才?英国人監督ダニーボイルの手がけた秀逸な作品で是非おススメ !で小気味いい展開と背景描写が巧妙で流刑者も気に入りましたが、この映画が出た頃は 『どうせまたインドの貧困層のことを描いて外人が喜んでるだけだろ』とか言ってたローカル同僚等も、この話題で持ちきりで、逆に今度は意地悪で外国人監督だし半分はインドの映画じゃないなといっても『これは立派なインド映画だ』と。


まあ『おくりびと』にしてもそうですが、外国映画が脚光を浴びる傾向がある中で 【スラムドッグ$ミリオネラー】は基本的に英語作品(たぶんヒンディー語バージョンもある?)なのでその辺の言語バリアもなく、今回の栄冠となったのではないでしょうか。

流刑地では1月14日から16日までがポンゴールという休日にあたりおやすみとなります。 お休みの前となる晦日には一年間で使った古いものを捨て新しいものを用意する風習もありその意味では中華圏の新年を祝う旧正月にも近い性格のようでもありますが、当地で新年のお休みは別にあるので、作物の豊作を祈ったり、農業の恵みをもたらす太陽や動物(耕作や作物の運搬に使う)への感謝を示す収穫祭・感謝祭的な位置づけといっていいでしょう。


このイベントのすごいところは2日目は耕作に活躍する動物(主に牛)に感謝すると同時に、牛の背中に賞金を背負わせ、怒らせて荒れ狂ったところで道に放ち、その賞金を若い村の男達で争ったり、その翌日(3日目)には寺院に集まった若い女性を村の人間が品定めし是非我が息子の嫁さんにと出会いを求める場(但し本人同士ではない)でもある所です。 特にくだんの猛牛ゲームで賞金を手にした若者は勇敢の誉れと大金を手にしているので人気らしいです。


流刑地は一応都市のため流石に実際に見たことはありませんが、地方ではまだまだ実際にこの風習が生きています。 日本でもその昔祭礼は五穀豊穣の祈りほほかに男女の出会いの場でもあったというような話しを聞いたことがありますが、未だに結婚の90%がお見合いというか親の許婚との結婚という流刑地ですから、普通のことなんでしょうかね。





このブログを見てる人なんて そうはいないと思うので気にする必要は

ないかとも思うけど,結構流刑地での愚痴が多くてすみません。 

流刑地の職場では日本人は当人一人、一緒に働くメンバーは流刑地

ローカル人のため、そうそう流刑地の文句ばかり言ってられず 勢い

文句の吐き出し場になってます。



流刑地には野良犬が沢山いて(狂犬病も注意しなくてはならない事の

一つで前流刑地より赴任の際に予防接種しました)彼らの夜の遠吠え

がうるさかったりする(一応高級住宅地)のですが、それは飼われて

いない犬なので我慢するとして、我慢できないのが飼い犬。 たぶん

犬を飼う歴史とかも浅いのでしょう、成金(と決め付けてますが)が

何のマナーもなく 飼い犬を飼うから大変、近所の他の飼い犬にも

その傾向があるのですが、流刑地のマンションのオーナーも一角を

自分用の住居とし犬を飼っていて、これが夜中・朝方お構いなしに

吼える吼える。 特に他所の犬が家の前を通ったりするとひどくて、

ガードマンを通してトレーニングをさせる等の改善をする様に時々

クレームするも改まらず、時々あえて流刑者とわかるようにゴルフ

ボールを軽くオーナーの飼い犬スペース目掛け、投げつけます。 

ちょっとやりすぎでしょうか?


でもテレビを大音量のままうたた寝できる流刑者ですが、一度気になり

だしたら、許せない騒音ってありますよね。




前のブログのそのお雑煮を頂くとき、『お雑煮ってなに色の味噌か?』

と同席の関西出身の某氏。 何色かと言うのは白とか赤のことだとは

思うんだけど、 『何色の味噌って言う前に、しょうゆベースという事も

ありえるのではと』 関東圏出身の流刑者。 『へっ?』と某氏。  

でも結果は関東ベースの四角い焼き餅入りでした。


正月の雑煮一つとってもそうですが、地方ごとで風いろいろな風習が

あって、そういうところが日本は面白みではないでしょうか?