流刑地では1月14日から16日までがポンゴールという休日にあたりおやすみとなります。 お休みの前となる晦日には一年間で使った古いものを捨て新しいものを用意する風習もありその意味では中華圏の新年を祝う旧正月にも近い性格のようでもありますが、当地で新年のお休みは別にあるので、作物の豊作を祈ったり、農業の恵みをもたらす太陽や動物(耕作や作物の運搬に使う)への感謝を示す収穫祭・感謝祭的な位置づけといっていいでしょう。


このイベントのすごいところは2日目は耕作に活躍する動物(主に牛)に感謝すると同時に、牛の背中に賞金を背負わせ、怒らせて荒れ狂ったところで道に放ち、その賞金を若い村の男達で争ったり、その翌日(3日目)には寺院に集まった若い女性を村の人間が品定めし是非我が息子の嫁さんにと出会いを求める場(但し本人同士ではない)でもある所です。 特にくだんの猛牛ゲームで賞金を手にした若者は勇敢の誉れと大金を手にしているので人気らしいです。


流刑地は一応都市のため流石に実際に見たことはありませんが、地方ではまだまだ実際にこの風習が生きています。 日本でもその昔祭礼は五穀豊穣の祈りほほかに男女の出会いの場でもあったというような話しを聞いたことがありますが、未だに結婚の90%がお見合いというか親の許婚との結婚という流刑地ですから、普通のことなんでしょうかね。